医科歯科連携の現状を確認しよう!

  今回のワンポイントレッスンは、2025年4月号の特集で取り上げた「医科歯科連携」の算定状況を、「病院ダッシュボードχ(カイ)」を用いて確認する方法をご説明します。「病院ダッシュボードχ」は医科データを用いた経営分析ソフトであるため、原則、歯科内容の加算・指導料等は確認できません(図表1)。ただ、医科歯科連携の中で医科報酬規定である「周術期口腔機能管理後手術加算」(200点)の算定状況は確認できます。本稿ではその確認方法を解説します。 【図表1 周術期等の医科歯科連携に対する診療報酬・歯科報酬上の評価】 Step1:周術期口腔機能管理後手術加算とは 「周術期口腔機能管理後手術加算」は、医科歯科連携の中で医科請求ができる加算です。歯科医師による周術期口腔機能管理の実施後1か月以内に対象症例に全身麻酔手術を実施した場合に算定できます。すべての全身麻酔症例に算定できるわけではなく、頭頚部、呼吸器、消化器領域の悪性腫瘍、臓器移植手術または心臓血管外科手術等を実施する症例でのみ算定が可能です。 Step2:症例Scopeを用いての確認方法 まず初めに「症例Scope」を用いての確認方法です。「症例Scope」は、さまざまな条件を設定することで自院内の算定漏れや算定状況を確認できる機能です。今回は「DPC Kコード(どんな手術を実施したのか)」を絞って算定状況を可視化します。 1)メニューを開く TOP画面から「症例Scope>症例検索2024」の順にクリックし、 分析条件を設定する画面を開きます。 2)術式を設定 まず初めに「DPC Kコード」に「悪性腫瘍」を記載して悪性腫瘍の手術をピックアップします。今回は「K514-21:腹腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除)」を例に示していきます。 3)加算を設定 その後、下にスクロールして「行為」→「その他」の順に選択し、レセプトコードの欄に「周術期口腔機能管理後手術加算」を入力。算定条件を「一度も算定していない」を選択します。対象術式の変更で、各術式の未算定状況が確認できます。 4)対象症例を確認 設定した条件に該当する「未算定症例」が一覧で表示されます。 (条件) ・「K514-21:腹腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除)」を実施している ・「周術期口腔機能管理後手術加算」を算定していない 5)お気に入り検索に保存 今回設定した条件は、

「LEAP JOURNAL」は、会員制サービスです。会員の方は以下からログインしてください。「病院ダッシュボードχ」および「EVE」をご利用の方は、無料で会員登録できます(以下の「新規登録」からご登録ください)。

ログイン