救急医療管理加算 診療報酬改定における変化とインパクトを知ろう!

leapJ_tokusyu

 いよいよ今月から2020年度診療報酬改定の内容が反映された新制度がスタートした。各病院とも3月はシステム的な準備に追われ、今後も引き続きDPCデータ等の対応が必要と推察している。本稿では今回の診療報酬改定の目玉の一つである救急医療管理加算を取り上げ、点数の変化だけではなく、実務的な変化のインパクトをデータから導き出したい。

救急医療管理加算の点数は1日あたり50点アップする!

 今回の診療報酬改定において救急医療管理加算は、「加算1」「加算2」ともに50点/日アップした。(※各病院の全体および脳梗塞に関する収益インパクトは巻末
に掲載)
 救急医療管理加算はここ数回の改定のたびに「加算算定基準の平準化を」という議論が行われてきた。今回の改定では全項目の「平準化」までのルール強化はなされなかったが、算定対象となる詳細な状態をレセプトの摘要欄に記載することが要件化された(図表1)。
 図表2はそれぞれの状態に対して必要になる基準指標だ。厚労省は、意識障害(JCS)や心不全(NYHA分類)、広範囲熱傷(Burn Index)の該当患者に関して、それらの重症度分類が低い(もしくはない)にもかかわらず救急医療管理加算の対象になるデータを問題視していたが、今年度からはレセプトに記載することが必須になった。

【図表1】2020年度改定 救急医療管理加算 改定ポイント


【図表2】 救急医療管理加算 レセプト記載内容

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