年100万円以上増収の病院が1/3以上 ~術後疼痛管理チーム加算~

leapJ_tokusyu

令和4年度診療報酬改定の特徴として周術期関連の加算が複数新設された。いずれも周術期管理に多職種が介入することで医療の質を上げていくためのものである。

今回は、その中でも▼多くの病院で既に取り組んでいるが▼チームを作る必要があるー「術後疼痛管理チーム加算」を取り上げる。

まず、制度について確認しよう。算定対象は、「全身麻酔を伴う手術を行い」かつ「▼硬膜外局所麻酔剤の持続的注入▼神経ブロックにおける麻酔剤の持続的注入▼静脈内への麻薬の持続的注入」のいずれかを実施している症例である。

その術後疼痛管理を「▼麻酔に従事する専任常勤医師▼術後疼痛管理研修を修了した専任常勤看護師▼術後疼痛管理研修を修了した専任常勤薬剤師—など」で構成される術後疼痛管理チームで行うことが評価される。

なお、保険点数は1日につき100点(手術翌日から3日を限度、急性期一般・特定機能・専門病院・各種ユニットで算定可)となっている。

図表1 令和4年度診療報酬改定-術後疼痛管理チーム加算
図表1 令和4年度診療報酬改定-術後疼痛管理チーム加算
※厚生労働省 令和4年度診療報酬改定の概要 より抜粋

<分析条件>
データ期間:2021年1月~2021年12月退院症例
対象施設数:875病院
対象症例(分母):全身麻酔を実施した症例(L008-00 閉鎖循環式全身麻酔を算定した症例)
術後疼痛管理チーム加算対象症例定義(分子):
①硬膜外局所麻酔剤の持続注入
L003-00 硬膜外麻酔後における局所麻酔剤の持続的注入を算定した症例
②神経ブロックにおける麻酔剤の持続的注入
L105-00 神経ブロックにおける麻酔剤の持続的注入を算定した症例
③静脈内への麻薬の持続的注入
手術請求で携帯型ディスポーザブル注入ポンプを算定した症例

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