今回の特集は、前回改定に続き22年度診療報酬改定においても評価が上がった「救急医療管理加算」を取り上げる。新型コロナ感染症対応を含めて、救急医療に対する更なる期待と捉えていいだろう。本レポートでは、改定での変更点の整理と、改定後の算定状況や、新しく加わった様式1への記入状況を分析していく。
2022年度診療報酬改定での変更点の整理
今回の変更点をまとめると、下記4点となる(図表1)。
1.点数UP
・加算1:950 点から1,050点へ100点UP、
・加算2:350点から420点へ70点UP
2.対象となる状態の追加
・熱傷項目に顔面・気道熱傷
・消化器疾患で緊急処置を必要とする状態
・蘇生術を必要とする状態
3.下記状況下で救急医療管理加算を算定する場合、医学的根拠を診療報酬明細書摘要欄に記載
・意識障害患者JCS:0
・心不全患者NYHA:1
・呼吸不全患者P/F比:400以上
・熱傷患者BurnIndex
4.様式1への記載項目追加
・救急受診時、治療室又は病棟入室時における状態を入力
図表1 22年度診療報酬改定:救急医療管理加算の見直し
<分析条件>
分析期間:2022年4月~7月退院症例809病院
比較期間:2021年4月~7月退院症例952病院
・いずれも4月1日以降の入院症例
分析期間:2022年4月~7月退院症例809病院
比較期間:2021年4月~7月退院症例952病院
・いずれも4月1日以降の入院症例
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