2024年度診療報酬改定が6月に施行されてから数か月が経過した。
今号では、救急・感染症関連で新設された3つの項目「救急患者連携搬送料」「協力対象施設入所者入院加算」「特定感染症入院医療管理料」を取り上げ、これらの項目の全国的な算定状況を確認する。高齢者救急への対応や医療介護連携の推進、after/withコロナにおける感染症対策など、社会環境の変化にあわせて新設された項目の全国的な対応状況を把握するとともに、算定を通じた医療の質向上と経営改善の両立について改めて考えたい。
データ期間:2024年6~7月退院症例
対象施設数:628病院
対象症例 :765,011症例
図表7・図表8:
・算定対象症例数(算定率分母):以下の病名が登録されている症例数、ポテンシャル金額いずれも2か月換算で算出。
狂犬病、鳥インフルエンザ(特定鳥インフルエンザを除く。)、エムポックス、重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る。)、腎症候性出血熱、ニパウイルス感染症、ハンタウイルス肺症候群、ヘンドラウイルス感染症、インフルエンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)、後天性免疫不全症候群(ニューモシスチス肺炎に限る。)、麻しん、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症、RSウイルス感染症、カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症、感染性胃腸炎(病原体がノロウイルスであるものに限る。)、急性弛緩性麻痺(急性灰白髄炎を除く。病原体がエンテロウイルスによるものに限る。)、新型コロナウイルス感染症、侵襲性髄膜炎菌感染症、水痘、先天性風しん症候群、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症、バンコマイシン耐性腸球菌感染症、百日咳、風しん、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、無菌性髄膜炎(病原体がパルボウイルスB19 によるものに限る。)、薬剤耐性アシネトバクター感染症、薬剤耐性緑膿菌感染症、流行性耳下腺炎
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