2024年度診療報酬改定の影響は？ 「看護必要度シミュレーション」で試算しよう

「病院ダッシュボードχ（カイ）」では、2024年度診療報酬改定に対応した新制度シミュレーションの機能を期間限定でリリースしました。第一弾は、重症度、医療・看護必要度の影響を試算する「看護必要度シミュレーション」です。3月下旬にはDPC 全般のシミュレーションのリリースも予定しています。今回のワンポイントレッスンでは、制度の変更点と、「看護必要度シミュレーション」について、具体的な活用方法を解説します。

STEP1：2024年度診療報酬改定内容を確認する

まずは、2024年度診療報酬改定の内容を確認しましょう。今回の診療報酬改定では評価項目の見直しおよび、看護必要度該当患者割合の基準の見直しが行われました。

一般病棟用の評価項目に関する見直し内容は、以下の図表１の通りです。本誌2024年2月号特集でも看護必要度の評価項目変更に伴う影響について論じましたが、B項目が評価項目から外れる影響が最も大きく、次いでA7救急搬送後の評価日数短縮、また対象術式が多い病院ではC項目の評価日数短縮も影響が大きくなる見込みです。

上記の見直しに基づいた新たな該当割合基準は、以下の図表２の通りです。

今回の診療報酬改定における変更内容を把握したうえで、自院の看護必要度の変化がどの程度なのか、「看護必要度シミュレーション」を使用して確認しておきましょう。