新型コロナウイルス拡大の影響による疾患構成の変化、患者数の減少、コロナ患者受け入れのための病床再編等――。コロナ禍で病院の経営状況は大きく変わりましたが、状況がようやく落ち着きを見せ始めています。そんな今だからこそ、これまで消極的にならざるを得なかった地域連携強化に改めて目を向ける必要があります。
今回、「病院ダッシュボードχ(カイ)」の「地域連携分析」がパワーアップし、新機能が追加されました。自院の紹介・逆紹介による患者の状況が一目でわかる「紹介/逆紹介ダッシュボード」、どの紹介先からの患者が減っているかがわかる「要注意先分析」、紹介・逆紹介データとDPCデータを組み合わることにより自由度の高い分析を実現する「リスト」機能等、より多くの視点・切り口で分析ができるようになりました。
本稿では、リニューアルされた地域連携分析を用いた分析の一例をご紹介します。
STEP1:重要指標をモニタリングしよう
地域連携における最重要指標は紹介回数、逆紹介回数、入院移行率の3つです。特に入院移行率は、紹介の質を評価する上で欠かすことができません。今回搭載された「紹介/逆紹介ダッシュボード」はこれらの指標がどう推移しているのかがぱっと見てわかるようになっています。まずはこれらの各種指標の推移を定期的に確認しましょう。モニタリングの意義は異変の早期発見です。毎月の経営会議資料に活用いただき、関係者全員で数字を追いかけましょう。
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