パス分析機能の活用方法 ~応用編~

DBχワンポイントレッスン用見出し

 ワンポイントレッスンでは、定期的に病院ダッシュボードχ(カイ)を使ったパス見直し方法について紹介しています(関連記事「2019年6月『化学療法系のパスを見直そう①』」「2019年10月『内科系のパスを見直そう② ~脳梗塞(エダラボン使用)~』」「2020年8月『外科系のパスを見直そう② ~人工股関節置換術~』」参照)。

 パス分析のポイントは「在院日数マネジメント」「医療資源投入の適正化」の大きく2つです。ただ、内科系疾患は緊急入院も多く、退院調整が難航して在院日数が長くなったり、入院初期の検査・治療のため医療資源投入が多くなったりしがちで、外科系疾患に比べてパスによるマネジメントが難しい部分もあります

 今回はそうした内科系疾患に関して、病院ダッシュボードχの「パス分析」機能をどのように活用していくのか、応用的な分析視点をご紹介します。(パス分析機能に関する基本的操作方法については前述の関連記事をご参照ください)。

STEP1:在院日数分布から全体感を把握

 下図は心不全(050130xx99000x)と腸閉塞(060210xx99000x)における在院日数分布です。緊急入院が多いこれらのケースではやはり在院日数が長くなってしまう症例も散見されます。高齢の方も多く、自宅復帰できない場合に転院先や入所施設を調整するために時間がかかってしまうことも多いでしょう。ただ、本当にそれだけが原因でしょうか?

 

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