「病院ダッシュボードχ(カイ)」が提供する「DPC俯瞰マップ」の新機能として2019年12月、「病名分析」をリリースしました。分析項目は以下の2つです。
・定義副傷病名の適正化
今回のワンポイントレッスンは、新機能「病名分析」について、具体的な活用方法を解説します。
STEP1:DPCコーディングとは?
DPCは、診断(最重要傷病名)と診療行為を組み合わせたものであり、14桁の英数字で構成されています。実際の診断と診療行為に基づいて、このDPCを作成する行為を「DPCコーディング」と呼び、DPCによって症例ごとの入院収益(包括範囲のみ)が異なるため、適切なコーディングが重要になります。
DPCコーディングの優先順位は、まず上6桁にあたる診断(=医療資源を最も投入した傷病名)を決定し、その後診療行為・手術・処置・副傷病の有無の確認という流れになります。DPCコーディングの最終的な決定者は主治医ですが、「診療情報管理部門(診療情報管理士など)」「診療報酬請求部門(医事課など)」など複数の関係者や部門との連携が重要です。
例えば、水際対策として月末ごとに医事課スタッフがカルテを閲覧し、医師によるDPCコーディングが適切か否かチェックしている施設は多いと思います。一方で、これをするには時間もかかり、現場の疲弊の話もよく聞きます。こうした現状を打開するには、貴院の特徴を分析し、優先順位を立てた上で、根本的な改善に取り組む必要があります。
「病名分析」機能を活用することで、DPCコーディングにおける上記のような課題が、手軽かつスピーディーに抽出、具体的な対処方法も分かり、定点観測によるフォローアップができますので、評価も行いやすくPDCAサイクルを回すことが可能になります。
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