同じ病床数でも手術件数に格差のなぜ、改善ポイントは?―MWJ読者アンケート2016(4)

 「メディ・ウォッチ・ジャーナル」はこのほど、読者アンケートを実施。6回に分けて、集計したアンケート結果の分析内容についてお伝えしている。2月号では、手術および検査部門を紹介する。

 病院、とくに急性期病院の経営において、手術および検査部門の運営は最重要課題の1つである。医療資源の投入比率が高いため、少しの無駄が大きなコスト増につながっている可能性があるためだ。

 本稿では前半にDPCデータのみを使用した分析、後半にアンケート回答結果に基づく分析を紹介する。

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手術件数を左右する因子とは

 まず、急性期病院における手術件数の格差について外観を示す。

 メディ・ウォッチ・ジャーナル読者である520病院を対象に、病床規模別の手術件数(2016年4月~2017年1月)を見てみる(図0)。当然ながら病床数が多いほど手術件数は多いため、病床数と手術件数は比例している。

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 ただし、同規模の病院でも手術件数には大きな差が生じている点に着目いただきたい。例えば、同じ300~400床台(赤)でも、手術件数の最小値は149件/月、最大値は528件/月である。これは提供する医療内容や手術室の部屋数にもよるだろう。しかし、同じような疾患構成、同じ手術部屋数でも、手術室の体制や効率化等によって、より多くの手術を実施している施設があることが予測される。実際、これまでのコンサルティング経験を通じて、手術室の改善活動によって手術件数が大きく伸びることを確認してきた。

 今回は、アンケート分析を通じて、手術室の体制をはじめ件数を左右する因子について探っていく。

※アンケート結果の続きは、アンケート回答病院のみ閲覧いただけます。アンケート回答病院は、本ページのPDF版(パスワードロックされています)をダウンロードいただき、メールにて送らせていただいたパスワードを用いてロック解除して閲覧ください。

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 なお、今からでもアンケートにご参加いただければ、完全版のPDFを閲覧することが可能です。ご興味がある方は、アンケート用紙をご参照の上、アンケート回答フォームより必要事項をご記入の上で、送信いただきますようお願いします。

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解説を担当したコンサルタント 野村 誠(のむら・まこと)

nomuramakoto 株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンのコンサルタント。
関西大学工学部生物工学科卒業、名古屋商科大学大学院マネジメント研究科修了。外資系製薬会社を経て、GHCに入社。DPC分析全般を得意とし、公立病院(500床台)、公的病院(300床台)のDPC分析、公的病院(500床台)の市場分析や地域連携分析などを担当。国内のがん専門病院の有志たちが集まる「CQI(Cancer Quality Initiative)研究会」の分析も担当する。