病院経営における医業収益の約7割が入院部門であり、さらに、入院の3割を占めるのが手術部門だ。今回は収益インパクトが大きい手術に関する加算、特に医療機器に関連する加算を取り上げる。
一般に加算・指導料等の算定状況を考えるときの視点は2つ。運用フローがあるかどうか、と定期的に見直しがされているかどうかだ。運用がシステム化されて定期的にフローの見直しがされているとほとんど算定漏れは発生しない。こういった視点での「算定漏れ」要因は大きく3つ考えられる。
① 運用はシステム化されているが、マスタ更新不備など定期的な見直しが疎かになっている
② 運用フローはあるが担当者等に大きく依存しているため、算定が漏れてしまう
③ どのように算定されているのか誰も認識できていない
手術室関連は高額加算が多く、実施された医療行為が医事算定に至るまでのフローに関わる職種・メンバーが複数存在していることが多い。新年度を迎えたこのタイミングで、改めフローと役割を確認いただきたい。
<分析条件>
データ期間:2022年4月~2023年2月退院症例
対象病院数:924施設
データ期間:2022年4月~2023年2月退院症例
対象病院数:924施設
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