疾患を絞って集患戦略を立てよう~地域連携分析 応用編~

DBχワンポイントレッスン用見出し

早いもので2022年になりました。ここ2年間を振り返ると、病院経営者にとって“激動”の期間でした。新型コロナウイルス感染症が台頭し全国的に入院患者数が減少した20年、21年は第4波、第5波と感染の大波が押し寄せ、そして引く中で、難しいベッドコントロールを強いられました。22年は明るい年になればと願う矢先、オミクロン株の感染が各地で広がり始めています。そんな中でも、感染対策と集患対策を両立させなければ入院収益は縮小するばかりです。年初のワンポイントレッスンでは、前号で取り上げた地域連携分析の応用編として、「疾患を絞った集患戦略」をご紹介します。

「病院ダッシュボードχ(カイ)」の「地域連携分析」は21年11月にリニューアルし、▼分析機能が拡充▼分析精度が向上▼DPC外病棟に対応-しました。これにより、急性期特化の病院からケアミックス型の病院まで活用できる機能となりましたが、貴院ではもう活用を進めていますか。今回のリニューアルで拡充した分析機能の要点は、21年12月のワンポイントレッスン『集患につなげる地域連携分析』にてご紹介しています。見逃した方は是非ご一読ください。

今回のワンポイントレッスンは応用編として、疾患を絞って集患戦略を立てる流れをご案内します。「紹介件数アップ」だけを目標に掲げた集患対策は、「紹介件数は増えたけれど入院収益は変わらなかった」といった結末に陥りがちです。またコロナ禍でそもそも、紹介元との「顔の見える連携」が取りづらく、「紹介件数アップ」自体が達成しづらい目標です。地域連携にかけるマンパワーも、紹介元と連携するチャンスも限られる中、効率的かつ効果的に成果を上げるために、「ターゲット疾患の戦略的な絞り込み」が欠かせません。ターゲット疾患を絞り込む集患戦略の立て方は、次の3ステップです。

STEP1:全国の状況を知ろう

コロナ禍の集患戦略は、「貴院が『コロナ禍前』によく入院させていて、『コロナ禍』で貴院の入院患者数が減った疾患」の中から、「『コロナ禍』で、全国的には減っていない疾患」を調査するところから始まります。というのも、肺炎や急性気管支炎はマスク着用や手指消毒などの感染対策により、コロナ禍前と比べて発生自体が減っています。ほか、「全国的に検査が減った結果、手術件数も減った」疾患もあります。「コロナ禍で全国的に発生が減った疾患」の入院患者数を取り戻そうすれば、ライバル病院との不毛な競争が待ち受けているかもしれません。そうした“落とし穴”を避けるために、①他院でも減っている疾患②他院では減っていない疾患―を切り分けて考える必要があります。
 病院ダッシュボードχの「DPC俯瞰マップ」機能を活用し、19年度と21年度の全国的な患者数変化を分析すれば、疾患ごとの「全国的な発生状況」が一目瞭然になります。戦略的な集患戦略の第一歩として、「貴院で入院患者数が減っているが、他院では入院患者数が減っていない疾患」をピックアップしましょう。その際、予定入院と緊急入院を切り分けると、その後の集患対策が立てやすいのでお勧めです。

▼DPC俯瞰マップ>KPI変化>疾患構成変化

なお、この分析結果は今月末に配信の「病院ダッシュボードχ定期レポート冬号」でもお伝えしています。そちらも併せてご確認ください。

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