21年6月号のワンポイントレッスンでは、これまでの「病院ダッシュボードχ(カイ)」では実装されていなかった患者検索やDファイル比較機能などをリリースした「症例Scope」を紹介しました。9月27日、「症例Scope」第2弾リリースとして、「パス分析」から「症例Scope」への連携、そして患者基本情報である様式1がダウンロードできる機能などが強化されましたので、早速今月号でご紹介します。
「症例Scope」の第1弾リリース後に、ユーザー病院から最も多かったご意見の一つが、パス分析機能との連携でした。「症例Scope」は、これまでのDPC分析システム製品と類似しており、DPCコードや退院年月、診療行為などで症例を検索する機能に留まっていました。また、分析結果と症例を検索するメニュータブを切り替えるという作業がそれぞれ発生していました。第2弾リリースでは、分析結果から症例が容易に検索できます。では、詳細にみていきましょう。
STEP1:「パス分析」から「症例Scope」へ
「パス分析」では、大きく2点バージョンアップした箇所があります。1点目は、在院日数分布から「症例Scope」への呼び出し、そして2点目は使用した医療資源の項目から「症例Scope」への呼び出しが可能になりました。
1点目:在院日数分布から「症例Scope」への呼び出し
在院日数分布のヒストグラム上で詳細事項を確認したい日数を選択すると(選択は複数可能)、特定したい症例一覧が表示され、「症例Scope」の症例パス画面へと移動します。
2点目:使用した医療資源の項目から「症例Scope」への呼び出し
パス分析で使用した医療行為から症例を検索することができます。下記の例は、全疾患の中で注射請求における「薬効7:ゾシン」を選択していますが、検索画面でDPCコードを選択していれば、選択したDPCコードかつ「薬効7:ゾシン」を投与した症例を検索することが可能です。注射だけではなく、投薬・処置・検査・画像、包括5項目すべての医療行為の症例検索に対応しています。
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