2020年度診療報酬改定でもPFM(Patient Flow Management) 関連は、新設加算も含め手厚い評価となった。今号の特集では、本件の中核である予定入院患者が、入院時支援加算と入退院支援加算の両方の加算をどの程度算定できているかを通じて、外来時点から退院調整に至る運用状況に焦点をあてる。
各加算算定症例の年齢構成をみると、65歳から増加傾向となり、やはり70歳以上がボリュームゾーンとなっている(図表1)。
最も届出施設数が多い入退院支援加算1は原則入院後3日以内に、入退院支援加算2は原則入院後7日以内に退院困難な要因を有している患者を抽出するという要件があることから、分析では遅くとも患者抽出ができるであろう7日以上の入院をしている患者に限定した。また、より退院困難な要因を有している可能性が高い患者像として年齢要件を65歳以上に絞り込んだ。
<分析条件>
データ期間:2020年4月~2020年11月
対象病院数:818施設(期間中、入退院支援加算を1件以上算定した施設)
対象症例数:319,575症例
-共通条件:上記期間内に入院、かつ退院した症例
・予定入院
・65歳以上
・DPC病棟に7日以上在棟
・非死亡
-入院時支援加算算定、かつ入退院支援加算算定症例
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