今年度も残り僅かとなりましたが、2020年度は新型コロナウイルス感染拡大に大きく影響を受けた1年でした。ワクチン接種が開始され、収束に向けた取り組みがスタートしたとはいえ、いつ感染再拡大が発生してもおかしくない状況が続いています。2021年度の医療機関は、感染再拡大防止とワクチン接種を並行して対応していくWith & Afterコロナの1年になると考えられます。
一方、病院経営に目を向けると、多くの医療機関で患者数が減少しており、経営的には非常に厳しい1年だったかと思います。「コロナ禍だから仕方ない」「コロナが収束すれば患者は戻ってくる」という意見がある一方、「患者の受診抑制は続く」「患者や地域開業医などが病院を選ぶ意識がより強くなる」という意見も聞きます。ここで重要なことは、将来を的確に予測することではなく、将来を意識して病院経営改善に積極的に取り組むか否かです。患者の受療行動が結果的に元に戻ったとしても、この1年を経営改善に意識して取り組んだ病院とそうでない病院には大きな差が生じます。
今回のワンポイントレッスンでは、With & Afterコロナ時代を生き抜くために、病院ダッシュボードχ（カイ）を用いた来年度の目標設定の活用方法をご紹介します。
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