働き方改革に向けて第2弾 ~看護職員夜間配置加算、 急性期看護補助体制加算、看護補助体制充実加算~

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先月に引き続き、働き方改革関連の加算を取り上げる。今回は看護師・看護助手の配置が関わる「看護職員夜間配置加算」「急性期看護補助体制加算」、および2022年度診療報酬改定で新設された「看護補助体制充実加算」に注目する。

看護職員夜間配置加算、急性期看護補助体制加算は、改定のたびに項目の新設や見直しがあり、2022年診療報酬改定では5点ずつ点数がアップした(図表1)。これに伴い、看護職員夜間配置加算1や夜間看護体制加算を届け出る場合、「ア11時間以上の勤務間隔の確保」、「ウ夜勤の連続回数が2連続(2回)まで」のいずれかを必ず満たさなければならなくなった(図表2)。看護協会の調査に基づく負担軽減に向けた取り組みが強化されたことが伺える。

図表1 2022年度診療報酬改定 看護職員夜間配置加算など(厚労省資料抜粋)
図表1 2022年度診療報酬改定 看護職員夜間配置加算など(厚労省資料抜粋)
図表2 2022年度診療報酬改定 看護職員夜間配置加算など(厚労省資料抜粋)
図表2 2022年度診療報酬改定 看護職員夜間配置加算など(厚労省資料抜粋)

「ア11時間以上の勤務間隔の確保」を満たそうとすれば、2交代制もしくは3交代制でも準夜→日勤や日勤→深夜の勤務ができなくなる。2024年4月1日からは、勤務医への時間外労働の罰則付き上限規制が適用される。医師からタスクシフトを受ける側である看護師の業務負担軽減のため、前月号も含めて他病院の加算算定状況を参考に、2024年4月までの残り1年半の参考として頂きたい。

<分析条件>
分析期間
2021年度:2021年4月~2022年3月
2022年度:2022年4月~2022年10月

施設数
21年度データがある、977施設
22年度データがある、858施設

分析対象
上記の両分析期間に、入院かつ退院した症例が1症例以上いる施設

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