2021年度の機能評価係数II、実績期間スタート! 効率性係数の対策に欠かせない3つのポイント

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 今月(2019年10月)から、2021年度の機能評価係数IIに関する実績期間が始まった。機能評価係数IIの多くは、2020年9月までの1年間の成績(指数)がDPC対象病院間で相対評価されて値が決まるため、できるだけ早く、かつ効果的な対策を行うことが重要である。
 本号では、機能評価係数IIのなかでも特に戦略的な取り組みが必要な効率性係数について解説する。

<分析条件>
【データ期間・対象病院数・対象症例数】
図表2~3:2018年10月~2019年6月のデータを年換算、801病院
図表4~6:2019年4月~2019年7月、733病院、35,515例
図表6:824病院



効率性係数とは

 効率性係数は各医療機関における在院日数短縮の努力を評価するもので、効率性指数は次の計算式で算出される。単純な平均在院日数ではなく、「全DPC対象病院の患者構成に補正された後の平均在院日数」を短縮することがポイントだ。
 

【図表1】 効率性指数


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 つまり、全DPC対象病院で症例数の多い疾患に絞り、戦略的に在院日数をマネジメントすることで、病床稼働率への影響を最小限にしつつ、効率性係数をUPさせることができる。GHCが保有するデータベースを用いて、全国のDPC対象病院で症例数の多い疾患TOP15をリストアップした。これらが最初のターゲット疾患になる。

【図表2】 GHCデータベースによる全国の症例数の多い順



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