今回は、2020年度改定で新たに設けられた早期栄養介入管理加算(400点/1日につき)を取り上げ(図表1)、ICU保有病院のうち本加算がどれくらい算定されているのかを検証する。
図表1 令和2年度診療報酬改定
本加算は、「入室早期から管理栄養士が行う重点的な栄養管理の取組」を評価するものだ(図表2)。新設の背景としては、日本版重症患者の栄養療法ガイドラインで「ICU入室から24-48時間以内の経腸栄養開始」が推奨されたことが大きい。ICU入室から48時間以内に栄養投与を開始した場合、48時間以降の同条件患者と比べて、優位に「死亡率の低下」「ICU在室日数の短縮」「平均在院日数の短縮」が見られる―というエビデンスを踏まえたものだ。
図表2 特定集中治療室等における栄養管理
<分析条件>
データ期間:2021年4月~9月退院データ
対象施設数:ICU入院料を算定した333病院
うち、本加算の算定実績がある病院は141病院
対象症例:ICU入院料を算定した101,209症例
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