看護必要度:今回はこう変わった! の次に向かって

leapJ_tokusyu

3月5日、厚生労働省から関係告示の公布・通知の発出があり、ついに2024年度診療報酬改定の全容が明らかになった。

今特集では、すべての病院が影響を受ける「一般病棟における重症度、医療・看護必要度」の改定事項の整理及び見直しインパクトについて解説する。

改定情報の概要

本年度改定で大きく変わった事項は、急性期一般入院料1と7対1入院基本料(特定機能病院入院基本料と専門病院入院基本料)において、2つの割合基準が設けられたことだ。

①「A3点以上」又は「C1点以上」に該当する割合が一定以上であること

②「A2点以上」又は「C1点以上」に該当する割合が一定以上であること

急性期一般入院料2~入院料5については、従前通り「A2点以上」かつ「B3点以上」または「A3点以上」又は「C1点以上」となっているため、基準値の見直しが主な変更内容になる(図表1参照)。

図表1 入院基本料別の基準

図表1 入院基本料別の基準

評価項目の変更詳細は、図表2の通りである。中でも特に注目したいのが、A項目における「A-7救急搬送後の入院/緊急に入院を必要とする状態」が5日から2日に評価日数が短縮されたことだ。また、短期滞在手術等基本料の対象手術等が評価対象者に加えられたことで、分母だけが増え分子はそれほど増えないという状況が発生、病院によってはその影響は大きいものであると推測している。

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