各病院では、まさに今、2022年度診療報酬改定に向けた準備対応が佳境を迎えている時期ではないだろうか。2年に一度の見直しで、要件や基準などが変更されたり新たに追加される部分に注目が集まりがちだが、大きな変更が生じない制度の根幹部分も存在する。むしろ長期的にはこの変わらない部分へのきちんとした対応が、病院経営に強さと安定性をもたらしている。
DPC制度では、主要診断群分類から手術・処置・定義副傷病等の有無に基づいて、約4,600のDPCコードが設定されている。このコード分岐判断の中で、特に注意が必要なのが副傷病を適切に拾い上げ、DPCコーディングに反映させることである。
本特集では、この副傷病にスポットを当て、入院時併存症や入院後続発症等の病名付記と副傷病症例割合、さらには複雑性係数との関連を可視化し、その収益インパクトについて考察する。
<分析条件>
データ期間:2021年6~11月退院症例
対象施設数:809病院(DPC準備病院を除く)
対象症例数:全2,303,734症例
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